小児科

写真:小児科診察室1小児科は、外傷を除くあらゆる病気や問題を扱う科です。
そのためサブスペシャリティをもった非常勤医師の応援を得て対応します。
また、私たちは学校や保健所や福祉の諸機関との関係が深く、教師にや保育士、保健師、福祉士などとの連携を大切にしています。そのポリシーと活動は地域の子育てグループや障害児の親の会からも力強いご支持をいただいております。

 

写真:小児科診察室2外来診療もまた、このような多様なニーズに応えようと、大きく一般外来専門外来に分けています。
(詳細は下記を参照ください)

<小児ワクチン接種>

イラスト:ワクチンと注射器適宜午前対応いたしますので、接種希望の1週間前迄にご予約ください。
ご予約は、小児科外来窓口へお願いします。
定期接種のみで任意接種ワクチンは取り扱っておりません。

外来診療

※発達外来、遺伝外来、アレルギー外来は専門外来です。

一般外来(月曜~金曜 午前中)

常勤の井庭医師に加えて、和歌山県立医科大学小児科から非常勤医の応援を受け、診療を担っています。
急性疾患がほとんどなので、原則として予約制はとっていません。

発達外来(担当:紀平) 金曜の午前 *要予約

発達障害(知能や言語や運動の発達につまずきのある子供)、子供の短期心理療法やカウンセリング等を行います。

遺伝外来(担当:月野) 金曜の午後 *要予約

親御さん達の切実な要望に応えて月野医師(前医長)が診療を続けています。各種染色体異常、先天奇形などの診断・療育指導、遺伝カウンセリング(産まれてくる子どもに起きうる疾患のリスクや対応についての相談)自助グループへの紹介など多面的な支援を行っています。

アレルギー外来(担当:井庭) 月曜~木曜の午後 ※要予約

アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻結膜炎などのアレルギー疾患に対する専門的な診療を行います。

◆アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎はアレルゲン回避や保湿剤塗布、患者判断による少量のステロイド塗布や痒み止めの内服といった治療だけではなかなか治りません。湿疹の原因が食物などのアレルゲンということではなく、湿疹そのものが様々なものへのアレルギー反応を作っているためです。湿疹そのものへの治療が大切です。アトピー性皮膚炎(湿疹)に対する治療はステロイド外用薬を中心とした抗炎症治療、スキンケア、悪化要因への対策の3本柱です。特にステロイドなどの外用治療については、「どの範囲に」、「どの薬を」、「どのように」、「いつまで塗る」ということを具体的にお伝えしています。当科では「ぬりかた表」を患者様へお渡ししており、塗り方も実演でお伝えしています。

 

ステロイド外用治療は湿疹のあるところに少量を外用し、湿疹が改善したら中止するという「従来治療」では湿疹がすぐに再燃してしまいます。湿疹の改善後もしばらく計画的に使用し、徐々に外用頻度を減らしていく新しい治療法「プロアクティブ療法」を行うことで、湿疹を再燃させずに外用薬を減らしていくことができます。適切に治療をすれば、ほとんどの患者さんが最終的にはステロイド外用薬を中止、あるいは最小限の使用のみでコントロールすることができるようになります。

 

当科では初診時に今までの病歴の問診をし、皮膚の隅々まで診察することで湿疹の程度や範囲を把握します。さらに必要な患者さんには新しい湿疹マーカーであるTARCも検査します。そのうえで最終的に患者さんがアトピー性皮膚炎から脱出するための、ゴールを見据えた治療法を提案させていただきます。

 

◆食物アレルギー

食物アレルギーはアトピー性皮膚炎に合併することが多い疾患ですが、湿疹が持続しているため血液検査をして陽性となった食物を除去しているケースが散見されます。しかし食物アレルギーの確定診断は血液検査や皮膚検査だけでなされるものではありません。実際に食べてみて症状がでないか確かめることが必要です。当科では詳細な問診や食物経口負荷試験による診断を行っています。食物経口負荷試験は原則日帰り入院で行いますが、重篤なアナフィラキシー症状出現時は1泊していただくこともあります。月2回程度、金曜日に食物経口負荷試験の日を設けています。

食物アレルギーの管理の基本は最低限の除去と、栄養管理です。何となく心配なために除去をするということを極力なくすように心がけ、除去品目によっては栄養士による栄養指導も行っております。また以前は食物アレルギーは除去が基本とされてきましたが、最近では積極的にアレルゲンを少量から食べることで、アレルゲンに体を慣れさせる経口免疫療法という治療が行われています。当科でも食物経口負荷試験の結果などから、可能なお子さんには経口免疫療法を行っています。また誤食などによるアナフィラキシー時には緊急対応も行っています。

 

◆気管支喘息

気管支喘息は学童期以降は診断が比較的容易になってきますが、乳幼児期は診断の難しい疾患です。ゼーゼーする、咳が続く場合に、とりあえず喘息治療が開始されるケースが散見されますが、喘息以外の疾患でゼーゼーしている、咳が続いているケースも多く存在します。当科では詳細な問診や身体所見などから、専門的な知識を駆使して喘息の診断を行い、喘息の可能性が高いと考えたときに喘息治療を開始します。学童期以降では呼吸機能検査も行っています。喘息と診断したとき、可能性が高いと判断したときは、まず患者様に喘息指導を行い喘息日誌による管理をお勧めしています。

喘息治療は悪化要因への対策、薬物療法、体力作りの3本柱が基本です。薬物療法は発作がなくても継続する長期管理薬と発作時に頓用する発作治療薬に分けられます。よくこの2つが混同されていますが、当科ではそもそも発作を起こさせないように長期管理薬に重きを置いており、吸入薬や内服薬を使用します。吸入薬は適切に吸入されないと薬効を発揮することができないため、必ず薬剤師による吸入指導を行っています。喘息は過小評価されやすい疾患で、コントロール不良のため思いっきり外で運動することができない子供が少なからず見受けられます。当科では発作ゼロ、日常生活での制限なしを治療目標としています。

◆アレルギー性鼻結膜炎

アレルギー性鼻結膜炎は通年性と季節性に分けられます。前者は基本的にダニ抗原によるもので、後者は春のスギ花粉症に代表される花粉によるものです。問診や鼻所見などから診断をしアレルギー性鼻結膜炎と判断した場合は点鼻薬、内服薬、点眼薬などによる治療を行います。また近年、体質そのものを改善する舌下免疫療法という治療もできるようになりましたので、こちらも当科では行っています。

また当科では診断に力を入れています。感染症による鼻炎、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎(寒暖差アレルギー)などが混同されやすいです。

その他、慢性蕁麻疹などの診療も行っておりますので、アレルギー疾患で困ったときは是非当科へお声かけをしていただけたらと思います。

アレルギー初診の相談・申込みは、電話にてご依頼ください。

 

診療担当医

医師

井庭 憲人(いば のりひと)

補職名 医長
経歴 関西医科大学卒
認定資格 日本小児科学会認定小児科専門医
日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

南 弘一(みなみ こういち)

補職名 非常勤医師(和歌山県立医大)
経歴 和歌山県立医科大学卒
認定資格 日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児神経学会認定小児神経専門医

田村 彰(たむら あきら)

補職名 非常勤医師(和歌山県立医大)
経歴 和歌山県立医科大学卒
認定資格 日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児神経学会認定小児神経科専門医
専門分野 小児科学一般・小児神経学・小児心身医学

鈴木 崇之(すずき たかゆき)

補職名 非常勤医師(和歌山県立医大)
経歴 和歌山県立医科大学卒
認定資格 日本小児科学会認定小児科専門医

紀平 省吾(きひら しょうご)

補職名 非常勤医師
経歴 和歌山県立医科大学卒
専門分野 小児科学一般・小児神経学・小児心身医学

月野 隆一(つきの りゅういち)

補職名 非常勤医師 (和歌山つくし医療福祉センター)
経歴 和歌山県立医科大学卒
認定資格 日本小児科学会認定小児科専門医
臨床遺伝専門医・指導医
専門分野 重症心身障害医療・臨床遺伝学